TOP > まとめ30分ノートの勧め (2004/6/29)
公認会計試験のみならず、各種資格試験ではよく「サブノートを作るか否」か、で侃々諤々の議論になることがある。
私も会計士の試験勉強をはじめた当初は、よく悩んだものだ。
別に覚えられればどっちでもいいのだが、私の方法をご紹介しよう。特に苦手な科目に効果的である。
試験当日の30分で総復習できるノート作りをする、のだ。
ま、だいたい一所懸命勉強すればするほど、時間はあっという間にたち、試験当日になる。
この試験当日にどれほど、勉強できるだろうか。
残念ながら、試験の当日といっても、特別に一日30時間になるわけではない。
しかし、直前に総復習はしておきたいところだ。
なので、試験の前当日(または前日)には、さっと30分見直すだけで、一通り確認できるようなノートを作っておくのだ。
そうすれば、初日の前日にも7科目分の総復習が可能である。
30分なのだから、すでに十分わかっていること、覚えていることについては、ノートになどする必要はない。
苦手な部分、もし出たらやばい部分を中心に、目次形式でもよし、図解でもよし、自分のわかりやすいように、そして、暗記の総復習ができるノートを作るのだ。
暗記が苦手な部分であれば、その項目だけを書いておく、答えを書く必要などない。
見直してわからなければ、該当のテキストに戻ればよいだけだ。
項目をみて、次々を思い出せるか、理解の工夫をたどれるか、その確認をしていくのだ。
このようなノートを作っていくと、どうしてもきれいなノートを作りたくなるが、無用だ。
私はきたないどころか、何度も書き直しのぐちゃぐちゃノートだった。
何度も書き直すことで理解が深まる。
最終的に監査論でA4、5〜7枚ぐらいだっただろうか。
これを前日に30分×3回ぐらい。当日も朝に一回、試験会場で1回見直した。
中間監査がでたら手薄だなーと思っていたので半ページは中間監査についてだった。
結果はずばり。
もちろんもともと手薄のところなので、ホームランというわけにはいかないが、玉砕は避けることができた。
こうしたノートを私は、すべての科目について作っていいた。
形式はさまざまであるが、簿記や原価計算では間違いノート的なもの。
監査は図解チックに委員会報告書を分解していた。監査は何十回と書き直してましたね。時間をかけずにね。
商法は長瀬講師の図解テキストがまさにそれなので、(自分では)作らなかった。
財表は、河村講師の論点整理レジメを流用させて省力化した。
経済は、主にマクロの苦手部分の用語羅列&国民経済計算の図解。これもよく書き直したなー。数え切れないぐらい。
経営は試験委員ごとの本の図解要約。これもよく書き直した。
ちなみに私は公認会計士三次試験も同様のノートを作って、試験前日、当日はほとんどそれしか見ませんでした。
特に当日の総復習には抜群の威力を発揮します。当日って、ものすごく、勉強の時間は少ないですからね。
試験会場での復習ったって、ほんの10分もとれない場合だってあるのだ。
なんだかんだいって、苦手な部分は短期記憶で乗り切らなければならないのだから、この直前乗り切りのための30分ノートは、合格確率を、ぽんっ、と上げると、私は信じている。
と、まあ、ご参考までに。
なんせ、繰り返すことが暗記には重要ということは忘却曲線の理論で明らかにされているのだ。
膨大な量を1回だけ、ではなく、少ない量を何回もに繰り返すのが基本。
ただし、その「少ない量」を何回を繰り返すことにより、時間のスピードアップをはかるようにする。
すると、その「少ない量」をだんだん多くしていくことが可能になる。
ここで、だんだん増やしていかないと、ただの「「楽をするための勉強法」に成り下がってしまうので、注意が必要だ。
あくまでも効率的な勉強法とは、「浮いた時間をまた勉強に再投資する」ことに使わなければ意味がないのだ。
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