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覚え方実践編(2001/06/16)

 理論編もないのにいきなり実践編です。まあいいでしょう。
 部屋の整理をしていたら受験時代の財表のレジメ(河村講師)がでてきました。なつかしささえ覚えるとともに、最近、基本書だ、理解だ、と、なんとなく覚えることの大切さをないがしろにしてきたような後ろめたさもあって、ちょいと私が受験時代に実践していた財表と監査論の覚え方をここに紹介します。
 さて、「覚える」ってどういうことでしょうかね。学問的にはさておき、受験生的には、「試験場で瞬時に思い出せる状態にしておくこと」ということになろうかと思います。そう、覚えるとは、思い出す能力なのですね。したがって、覚えるための訓練とは、「思い出すための訓練」に他ならないのです。
 私自身は覚えるのは超苦手です。昔からそうだし、年を取った(あまりいいたくない言葉だが・・)今となってはなおさらです。そんな私が実践した方法は、とにかく「思い出す訓練」を「繰り返すこと」でした。

 まずは、新しいウィンドウで、これをみてください。
 これは、財表レジメの詳細目次です。自分で作りました。実は河村講師はABCランクを付けた詳細な目次も配ってくれるので大変重宝したのですが、外貨の部分だけはちょっと項目が大雑把だったので自分で作ったものです。(作ったといってもたいしたものではない)。他の部分も公開したいところですが、著作権の問題があり、残念ながらできません。まあ、こんな感じのものが、全項目にわたってあるとおもってください。
 話はかんたんです。利助さんが、合格体験記で述べている目次樹形法の亜流です。
 この詳細目次を(ランクづけして)順番につぶしていくのです。まずはAランクから。目次の項目だけをみて、意義や論点がすらすらとしゃべれればOK。すらすら言葉としてでなければ、本文をみて、また本文を隠して目次項目をみて、いえるようになるまで繰り返します。ひっかかった項目にはチェックマークをつけて、次回の重点項目とします。そんなこんなをなるべく多く繰り返すわけです。この例のところはたまたまあまりチェックマークはついていませんが、他の部分は、てんこもりにマークがついています。
 しゃべる時もなるべく人にわかるように説明するつもりでしゃべります。そうすることで自分の理解も深まります。

 ま、これだけなんですけどね。
 このように、予備校教材は、まとめたり覚えたりするには、基本書よりも役立ちます。なんせ漏れがない。網羅性は予備校教材の方がすぐれていますからね。

 監査については、レジメはありましたが、目次がなかったので自分で作りました。講義の復習は、詳細目次を作ることにあったといっても過言ではありません。ようは、最後の追い込み時にどれだけ効率的にまわせる教材を自分で担保しておくか、という準備をしていたわけです。これは、監査の太田講師も似たようなことを言っていました。

 んじゃあ、こういう覚える教材さえあれば覚えられるかというとそうではありません。ここで、基本書を読んで理解しておけば、または、基本書を読みながら覚えていけば、記憶の定着が格段によくなる、というわけなのです。というか、私は理解できないものを丸覚えという芸当ができないので、こうせざるを得なかったのです。

あとは例のごとく、その「徹底」です。
ちなみに思い出す訓練ですから、机に向かっていなくてもできます。食事中でもトイレでも歩いている最中にでも。こういう時間が使えるのは大きいですよ。歩いていたら詳細目次が見れないって?そんな時は、目次そのものを思い出す訓練をするのですよ。

これを書いているのは、6月16日。論文本試験まで、あと1か月。この1か月は、ものすごくのびると思います。今さら自分で「思い出すための目次」をつくれとは決していいませんが、なかなか覚えられない苦手な部分に絞って、簡単な目次を作ってみるのはいいかもしれませんよ。(ひょっとしてこんなことは常識としてやってますかね!?)

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