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講師&予備校&勉強法によってどこまで合否は左右されるか?

 会計士になろうと決めた者の多くは予備校に通う。そこで多くの人は必ず、どの予備校がいいのだろうか、どの講師がいいのだろうか、どういう勉強法がいいのだろうか、という点で悩むことになる。

 これについては、これまで数々の質問と回答がなされ、未だ確定的な答えはみいだされていません。しかし、それは当然でなのです。

 それは、「最適な講師&予備校&勉強法は人によって異なる」からです。

 そこで、私がこれまで聞いてきた合格者の主張の中から公正妥当?と認められるところをまとめたことを以下に記します。

 

第1の主張

(本番での点数)=(自分の内部的実力)×(試験場での実質出力率)

これは、本番での大切さを説く方がよくいう方が主張されることです。

 

第2の主張

(内部的実力)=(管理可能要因)×(管理不可能要因)

(管理不可能要因)=先天的又は長期的に獲得された知識吸収能力等、

              わかりやすく言うと頭のよさ

(管理可能要因)=(基礎力の二乗)×(応用力)

基礎力重視の方がおっしゃる主張です。

 

第3の主張

(管理可能要因)=(能率)×(勉強時間)×(根性)

            (能率)=(集中力)×(勉強方法)

勉強効率重視の方がおっしゃる主張です。

 

第3の主張に勉強方法の内訳をプラスしたタイプ

(勉強方法)=(手順学習能力)×(予備校又は講師の質)

予備校または講師の役割を重視した方のおっしゃる主張です。

 

以上を総合しますと、(一部重複・削除ありますが)

(本番での点数)=(集中力)×(手順学習能力)×(予備校又は講師の質)×

                    (勉強時間)×(根性)×(試験場での実質出力率)

ということになります。

もちろん、それぞれの項目のウエイトが違うでしょうから、一概に言えないのは尤もです。

逆にいうと項目へのウエイトの仕方が各人の個性ということになるのではないかと考え

ます。その他、二次試験の場合、7科目一括試験であることや相対試験であること等もっともっと考慮すべきことがあるでしょう。

結局、合格者の多くは(根性)に重きを置いているような気がするのですが・・・。

私の考えは、

(予備校又は講師の質)=(予備校又は講師の実質実力)×(予備校の利用の仕方)

であると思いますので、通う予備校によって、予備校の利用の仕方を考えねばならないと思います。そのためにこういったインターネットを利用することは有用と考えます。予備校のアキレス腱を知り、それを自分の力量で乗りきる方針をたてるのです。依存できる所は依存します。

 

 「予備校又は講師の質の重要性低減の法則」 もあるかと思います。これは、それまでに

獲得した予備校以外の管理可能要因が相対的に上昇したため、予備校要因の影響力

が少なくなるためと思います。よって、ベテラン受験生より初学者受験生の方が予備校

選択は大事と思います。しかし、初学者ほど、そのような情報に疎く、結果的に自分にあった予備校を選びずらいという問題点があるのです。

 しかし、一方で、予備校にこだわっているのはナンセンスという声も根強くあるようです。

 これは予備校の実質実力を、どの時点で評価するかによって変わってくると思います。勉強初期から中期の時期、即ちまだ理解不足の所が多くある時に優秀講師や優秀予備校で自分の悩みを解決してくれると、「やっぱり予備校、講師の質は大切だ」という評価をしがちです。逆に、勉強後期、または合格後または自分に自信のある方は、自分の能力の過大?評価によって、自分がよく勉強したから合格したのだ、予備校なんてどこでも同じさ、という評価を下しがちであると思います。どの時点での評価を自分がひきずるかによって、自分の意見が形成されます。某掲示板にて、LEC講師の森村さん&渡辺さんも、「合格者は自分の弱点を乗りきった部分を強く意識する」「合格者は自分のとった道が一番と考える」という趣旨の事を書いています。長年の講師体験から、やはりいいとこ突いていると思います。

 私が重要と考えるのは、「自分を知る」ということです。自分の勉強の実力や自分がどういう人間かを自分でわかっていない受験生は、ものすごく多いと感じます。自分を知らなければ、自分に合った予備校や講師を選べるはずがありません。逆に自分を知りさえすれば、選択は簡単です。なるべくそれに合う予備校等を選べばいいのですから。

 ではどうすれば自分を知ることができるか。それは後に述べます。


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