私が最も信頼する経営コンサルタント大前研一が書く、日本人の心理的要因に基づく経済の冷え込みを何とかしましょう、という提言書。
しかしながらタイトルが悪く、かなり損をしているように思う。
心理経済学というような内容ではなく、政治家に向けた日本経済立て直し提言書である。
本書において何が素晴らしいかというと、日本人は個々人の能力は非常に高く、個々人に任せたら素晴らしい成果を上げるのに、集団………だったのである。
ただ、本書の前半は具体的提言が多すぎて、「それはビジネス書でかくべき内容ではなく、政治家の政策案でしょ」と突っ込みたくなるほどであった。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
本書の内容は「いかにして眠れる1500兆円の金融資産を引き出すか」という政策立案サイドに近い印象を受ける。その意味では、政府関係者にとって示唆するものは多いのではないか。ただ、その政策の部分も著者の「日本の真実」(小学館 2004年)に書かれていることが多い。
一方、政策といえど、これほど大胆な発想ができる人間は、日本には著者くらいだと思う。それだけでも一読の価値はあるが、規制や既得権益でがんじ………ーチしていかないと、1500兆円を動かすのは難しいように思う。そういう哲学っぽいところと経済の関係も考えてみたい。
また、行動経済学なども勉強してみようと思う。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
大前研一を知ったのはいつだろう。確か図書館で借りた「質問する力」を読んでからだと思う。本の内容はわかりやすく、感心させられ、世の中にはこういう人もいるのかと感じ入ったと記憶している。それから著者の本は殆ど読破した(1冊以外は)。しかも、大前氏の経営講座まで受講してしまった。このような経験を踏まえてこの本についてコメントすると、分析力と洞察力と提案力を駆使し、日本の現状にめげることなく、「このままで………、相変わらず力説されている。従来の著書と大きな主張の違いはないものの、提案の中のいくつかは真剣に実行してみなければ、という気になった。まだやってないけど・・・。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 大前流心理経済学 貯めるな使え!