人類はその起源以来、世界中に拡散しそれぞれの地域に適合した生活、文化を育んできた。その起源、スタートにおいては大きな差がない生活を送っていたにもかかわらず、その一部が首長社会を形成しはじめ、さらにその一部が国家………とによってと説明される。久々にスケールの大きな、文化人類学の本を読んだ思いがする。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
本書は18世紀以前の文明発展の分析としては、確かに良書であろう。結論は概ね高校の世界史で習うような内容だが、そこに至る過程は資料やデータが豊富で説得力がある。「南北問題」「遺伝子組替え」といった現代にも通じる問題………者に紹介されていないのは残念である。翻訳者は今後このようなミスのないように願いたい。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
著者は「世界のさまざまな民族がそれぞれに異なる歴史の経路をたどったのはなぜか?」という問いとその答えの追求は、西欧中心主義からでも文明礼賛からでも支配の正当化のためでもなく、あくまでも人類の歴史の理解のためだという………かに厳しい運命として現代社会で被支配的な地位にある人たちの前に立ちはだかっている。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
期待して読みましたが、問いかけは壮大、ロジックはワンパターン、結論は「さもありなん」。著者は歴史学を科学的に行うことについて期待を込めたエピローグを書くが、私には、本書こそがその悪い見本のように思えました。結局、この本は我々の知識に何を上積みしたのであろうか?残念。
このレビュアーはお薦め度を2としています。
鳥類の研究者であったダイヤモンドはまた真の知識人でもあった。
ユーラシア大陸では家畜となるような動物が多く、それの飼育によってユーラシア人はまた病原菌耐性も獲得した。さらにイネ科の植物はユーラシアに多かったため………集団に差異があったとしても、彼の鋭い洞察のほとんどは全くその意義を失わないはずだ。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
今まで読んだノンフィクション本の中でも、最高の本だった。歴史の積み重ねとして生まれた現在を、今度は逆にさかのぼっていき、歴史の根源を探っている。この本以外にも、Third Chimpanzeeなど、非常に面白い本を書いてい………て楽しいのはもちろん、読み終わった後に、ひとつ賢くなった、と満足感を覚える本だった。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
1万3000年にわたる人類史について、紀元前1万1000年、最終氷河期が終わった時点では人類はみな狩猟採集生活を送っていたが、その後これが農業を基盤とした政治構造への移行、文字の普及などにおいて地域的な差(西ユーラシア………が異なっていたことで引き起こされたことなどに触れられ、非常に興味深い内容である。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
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このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎