資本主義。理念、あるいは論理的可能性としての資本主義ではなく、現実に目の前に展開されている人々の活動から「資本主義」というものを明確に切り取って見せて、その輪郭を確定したのは本書であると言っていいと思います。という………のです。というぐらい重みがある本。
「神は死んだ」というのは本当なのだろうか...
このレビュアーはお薦め度を4としています。
マックス・ウェーバーの当時の資本主義に対する認識、そこが知りたいと読書中にしきりに思いました。それは最後におぼろげながら自分なりに掴んだような気がします。とにかく、相当な知識量で迫ってきます。ウェーバーがどの年代………諸派の多さとそれぞれの違いは理解できなくても良いぐらいの割り切りが大事だと思います。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
とりあえず定番かと思われます。こんな言い方もなんですが、内容はともかく、とりあえず読んでおいて損はないでしょう。という程度でしたが、やっぱり読まないわけにもいきません。
このレビュアーはお薦め度を3としています。
最後にこう書かれている。倫理なき職業人,享楽だけを,追い求める自由人。なんか,今の日本みたい。もちろん,学術書とのしての価値高い。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
未来予測としてのマルクス主義が、誤りだった事は明らかである。では、マルクスとエンゲルスが行なった文明の解剖が、全て誤りだったかと言へば、そんな事は無い。マルクスとエンゲルスの理論には、正しい面が沢山有る。中………過ぎると、思ふ。星5つにしたが、ウェーバーの主張に全面的に賛同する積もりは無い。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
35年前に読んだこの本が受験学部選択の要になりました。
経済社会という相対する事象を Marx は経済->社会、Weber は社会->経済として研究視座を置いた二人の功績はまるで相容れないと考えるかもしれません。しかし、経済学批………です。同様の国内における資本主義の成立を「勤勉の哲学」で山本七平氏が論述しています。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「古典」とは、時代を越えて人に感動を与え続ける。たとえそこに、実証や方法論で問題があるにしても。
ヴェーバーのこのいわゆる『プロ倫』もまた、発表当時から激しい批判を被り続けてきたにもかかわらず、多くの人に読み継が………、大塚久雄の訳は余すところなく(あるいはそれ以上に?)伝えている。妙技というほかない。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
難解な本と言われています。しかし、様々な宗派について説明した箇所以外は、比較的わかり易かったです。大塚久雄先生の翻訳が優れいることの加え、大塚先生の著書も読んでいたので、おおよそのアウトラインをつかんでいたか………エートスが資本主義を形成していく様子は、ワクワクしながら読み進むことができました。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)