プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)の書評

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1 最後の人間、同時代への驚愕から生まれた研究  5 point獲得のBEST書評  支持率 100.05 %

近代資本主義の精神は天職として仕事にはげむことを教えたプロテスタント諸派によって培われたとする長編論文。その出発点は、聖書の翻訳で「天職(Beruf)」という言葉を採用したルター。しかしルター派は生活環境(職業)に対する………のだろうか。それは最後の人間たち、つまり同時代への驚愕だったのではないだろうか。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

2 資本主義はどこから来たのか?資本主義とは何ものか?資本主義はどこへ行くのか?   1 point獲得のBEST書評  支持率 100.05 %

唐突な例をあげて恐縮ですが、現在映画・映像関係の仕事をしている私には、以前から不思議に思っていることがありました。 日本を始めとするアジア映画、そしてヨーロッパの中でもフランスやイタリア映画には豊かな叙情性………う、これからの我々の行く末を考えるにつけても、出発点として必読の本だと思います。 

このレビュアーはお薦め度を5としています。

3 ビジネス書として 面白いと思いませんか?  36 point獲得のBEST書評  支持率 90.04 %

会社で掲げられるVISIONであるとか 経営方針に 人間として共感できるものが もっと必要であるというのが最近の小生の意見であったが 一方 そんなことが可能かと疑問も思っていた。 そんな小生に対し 本書は 目から………。 岩波文庫の白であると ちょっと引く人も多いかもしれないが これは面白い本です。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

4 西洋が列強となった理由はここに書かれている。  6 point獲得のBEST書評  支持率 85.74 %

キリスト教が非常に禁欲的で禁忌の多い宗教だったのが、いかに変容して資本主義との精神的両立をなしえたのか?西洋の経済的、政治的発展のバックグラウンドを抉ったともいえる名著。いわれているほど難解ではなく、非常に読みやすい本です。西洋社会を理解するうえで必読だと思います。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

5 宗教社会学の名著  21 point獲得のBEST書評  支持率 84.04 %

 いわずと知れた宗教社会学の名著である。資本主義の成立をウェーバーなりの理論により説明している。 「近代」資本主義の成立はプロテスタンティズムの禁欲的側面から成立したと彼はいう。 当時としても斬新な論文であ………なく。 時間のない方はとりあえず解説を先に読んで読み進めるのも効果的だと思われます。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

6 古くて新しい本  17 point獲得のBEST書評  支持率 81.04 %

私がこの本を最初に読んだのは、およそ5、6年ほど前になります。うる覚えですが、確か社会科学論文の形式の原形となった本だそうで、論文の書き方を学ぶために読んだ覚えがあります。あまりの量の多さに、脚注をすべて飛ばし………になるだけでも欧米の文化を理解する上では、必ずや大きな一歩になるとだろう思います。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

7 必読の理由  39 point獲得のBEST書評  支持率 79.64 %

 読むべき本である。 しかし、その理由は「この本の主張、論証が正しい」からではない。 マックス・ヴェーバー以前に、ここまでまとまった、論理性のある資本主義の成立論を打ち出した学者がいなかったがゆえに、こ………、高価で大部であるがフェルナン・ブローデルの「物質文明・経済・資本主義」を推したい。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

8 併せて読むと理解が深まる一冊  23 point獲得のBEST書評  支持率 79.34 %

論旨は商品の説明の要約にある通りなのだが、本書は日本人が理解しにくい(誤読しやすい)箇所がいくつかある。その大部分については訳者の大塚久雄氏の解説によりフォローされている。先入観無しに精読したい向きを除いては、まず………山之内靖『マックス・ヴェーバー入門』に端的にまとめられているので、併せて読まれたい。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

この書評の本は・・・・・ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)