私は大手監査法人に勤務する公認会計士です。公認会計士として以下のことを述べます。監査人は企業会計原則を基礎とし監査小六法等に記載されている数々のGAAPを判断基準とし、監査人としてGAASに準拠し監査業務を遂行します。最終的に………なぜなら神は私の無実を知っているからである。」
私はこの言葉に敬服の念を禁じえない。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「第1章東京地検特捜部」の内容には衝撃を受けた。このような事が今の日本で行われているのか、信じられない、間違いであって欲しい、というのが正直な感想だ。
真実よりも、真実でない事を認めたほうが結果として得をする………実を知っているからである。」
最後まで読んで、この言葉をじっくりと味わって頂きたい。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
私は中堅監査法人で監査業務に従事している。
大手でない監査法人のクライアントは、それなりにリスクがあるところが多く、
何度か会計処理をめぐってクライアントと対立したこともある。
非常に難解な経済事象(取引)をどの………うと本当にぞっとする。
著者の信念の強さに感服するとともに、著者の無罪を信じている。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
私自身、事件の舞台である潟Lャッツに16年間勤務していました。事件後、民事再生から転職を余儀なくされました。この本を読むまで、この事件の真相を理解していませんでした。私は著者である細野氏を知っています。加えて細………解説した良書です。加えて、人が人を裁くことの難しさを、この本は教えてくれています。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
驚愕の事実が世の中に公開された。キャッツの株価操縦事件にからみ2004年3月に逮捕された公認会計士による特捜検察との闘争の3年半が綴られている。
第1章の東京地検特捜部のつかみから圧巻である。検察の取調べ手法は常軌を逸………、それを止めることができない日本の司法制度には怒りを通り越して呆れるより他にない。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
a キャッツ事件の本質は株価操作と財務諸表の虚偽記載
大友氏が株価操作のために60億という大金を使い込んでしまった。こんなことは貸付金として
でも外部に報告することはできない。そこで考えたのがSPC(この場合ファーストハウ………円ものカネを受け取るような独立性を喪失した異常な監査では無理であったかもしれない。
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たったひとつの事実、すなわち真実の認定がなにゆえかくも難しいものであるのか。私たちの普段のビジネスにおいても、自己の利益獲得や自己保身のために事実を曲げる、黙る、立ち去るといった姿を目にすることは珍しくない。そし………実を丁寧に記述している。
社会生活に疲弊したとき、正義に生きる著者に、強く励まされる。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
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日本もいつの間にやら恐ろしい国になってしまったようだ。
一度特捜ににらまれたら最後。
虚偽の自白でもしなければ社会へは還れないらしい。
法律論と会計論が別というなら、別の紛争解決手段を設けるべきであり、
………ので
一読すれば会計の勘所もつかめる
優れた教科書でもある。
会計を学ぶ全ての人に。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ 公認会計士vs特捜検察