アステカやインカ帝国がヨーロッパ人に征服されたという歴史的な事実は有名だけれども、なぜその逆では無かったのか、と考えた人はあんまりいないと思う。
つまり、なぜインカ帝国の方がヨーロッパを征服することにな………い込んでいたりする人は、是非一度読んで欲しい。
☆200個つけても足りない・・・
このレビュアーはお薦め度を5としています。
著者の最新作“Collapse”がベストセラー入りしたのと併せて、本著も返り咲いていましたので購入しました。最後の氷河期が終わった13千年前から今日まで、五大陸で人類の進化の度合いが異なったのは何故かを探る本で、ズバリ………我々に決して劣っていないとわざわざ言い張る辺りが、エセ平等論者ぽくって鼻につきます。
このレビュアーはお薦め度を2としています。
インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民………が、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
高校時代に学んだ世界史の教科書の冒頭には必ず「四大文明は全て大河のそばで発展した。これは治水灌漑が大規模な土木工事を必要とし、それには複雑な政治形態を持つ大集団がなければならなかったから」といった説明がなされ………的な実例に基づく理論は非常に説得力を持つ。上下巻の大著だが知的興奮を約束する良書。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
要約すれば、
ばい菌が多いところにいた方が人間は強くなる。
そしてばい菌を多くするには都市化が必要だ。
結局、人類史の謎を病原菌だけで説明されています。
「不便だがかっこつけて使っているだけ」との日本人の漢字使用………観に偏ったトンデモ論がありますが、
この種の解説書としては比較的視点がグローバルです。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか?
支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか?
そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。
かといって小難しい話ばか………いことを知ってしまった・・・!」
みたいな錯覚(?)が味わえます(笑)
おすすめです。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか。」という問題に対する回答の一つが本書。今日の富・権力の分配の状況は、人種間の優劣に起因するものではないという著者の哲学には共感を覚える。また、そ………かっこいいと思っている人の方が多いはず。この部分はやや本書の信頼性を損ねている。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
「銃・病原菌・鉄」よりも「穀物・家畜・病原菌」の方が内容をよく表すと思う。付け加えれば「人口・技術」である。ユーラシア大陸の民族が支配的になる最初の一歩は、栽培に適した植物と家畜化しやすい動物がどれくらい存在………この本に限らず往々にしてくどく感じられる。このことにも歴史的な背景があるのだろうか?
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎