従来の世界史や文明史では誰も説明しなかった(できなかった)素朴な謎を、地理的な要因や科学技術史的な観点から次々と説明をつけていくのがとても新鮮。 私たちの物の見方に新たな視点を加えてくれる、文系/理系を問わず必読の一冊。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
変わった題名の本であるが、本書を読み進めるとすぐにその意味がわかる。著者が、あるニューギニア人から受けた、「現代の世界の不均衡はなぜ起こったのか」という疑問への答えがこの表題である。
最もわかりやすいのは、………る。このような遠い過去を振り返ると、数千年単位の遠い未来へのヒントが見えてくる。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
このような多くの文明や国や人種が有りながら、なぜこのような差がついたのか?
誰もがぜひ知りたいところだ。
どの人種が血統的に優れている、このような考え方はもはやこの本によって打ち破られただろう。
発展の度合いは………得られるものがある。
やっぱり、アメリカ人は細部は粗雑でも大胆な発想をする人が多い。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
「銃・病原菌・鉄」よりも「穀物・家畜・病原菌」の方が内容をよく表すと思う。付け加えれば「人口・技術」である。ユーラシア大陸の民族が支配的になる最初の一歩は、栽培に適した植物と家畜化しやすい動物がどれくらい存在………この本に限らず往々にしてくどく感じられる。このことにも歴史的な背景があるのだろうか?
このレビュアーはお薦め度を4としています。
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このレビュアーはお薦め度を4としています。
銃・病原菌・鉄。旧世界が新世界を征服できた主要な原因である。しかし、なぜ旧大陸だけに銃、病原菌、そして鉄があり、新大陸にはなかったのか。その究極の理由は何であろうか。人類が生まれた大陸、アフリカはなぜヨーロッ………極の原因と断定する。文明の発展を新たな視点から解き明かそうとする、優れた著作である。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
人類の歴史を複雑系の視点から科学的に解き明かそうとした試みの先駆けとしての名著。歴史物に必ずしも興味がなくても、ビジネスマンや研究者を知的に刺激し充分に楽しませてくれる傑作。環境、生態系、地理的条件、技術、社会体………史の行方を決めたと洞察する著者のアプローチは今後も様々な場面で応用されることだろう。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
1万3000年にわたる人類史について、紀元前1万1000年、最終氷河期が終わった時点では人類はみな狩猟採集生活を送っていたが、その後これが農業を基盤とした政治構造への移行、文字の普及などにおいて地域的な差(西ユーラシア………が異なっていたことで引き起こされたことなどに触れられ、非常に興味深い内容である。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎