銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の書評

最初 << 前1234567次 >>最後
支持率でソート( 大きい順小さい順)  

41 哲学に共感、啓発的です  14 point獲得のBEST書評  支持率 73.74 %

「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか。」という問題に対する回答の一つが本書。今日の富・権力の分配の状況は、人種間の優劣に起因するものではないという著者の哲学には共感を覚える。また、そ………かっこいいと思っている人の方が多いはず。この部分はやや本書の信頼性を損ねている。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

42 現代、未来への示唆があればなお良かった  12 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

本書は18世紀以前の文明発展の分析としては、確かに良書であろう。結論は概ね高校の世界史で習うような内容だが、そこに至る過程は資料やデータが豊富で説得力がある。「南北問題」「遺伝子組替え」といった現代にも通じる問題………者に紹介されていないのは残念である。翻訳者は今後このようなミスのないように願いたい。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

43 名著  3 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

ベストセラーとなり、ピュリッツアー賞を受賞したのも頷ける名著。 本書は、最終氷河期が終わった約13,000年前から紀元1,500年頃までの人類文明発展の歴史を、社会科学と自然科学を合わせて考察している。 何故ユーラシア大………するに至ったのか? これらの疑問を、壮大なスケールで考察している文句無しの名著。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

44 歴史を自然科学として読みたい人へ  3 point獲得のBEST書評  支持率 75.04 %

ニューギニア人からの「どうしてあなたたち白人は、世界の富と権力の大部分を握ることが出来たのか?」という素朴な問いかけで本書ははじまる。人類すべてが狩猟採集で暮らしていた13000年前の最終氷期の終わりを起点にして、………物生態学の視点が随所に感じられるなど、歴史を自然科学として読みたい人にお勧めします。

このレビュアーはお薦め度を4としています。

45 優しげで残酷な、、  12 point獲得のBEST書評  支持率 80.04 %

 著者は「世界のさまざまな民族がそれぞれに異なる歴史の経路をたどったのはなぜか?」という問いとその答えの追求は、西欧中心主義からでも文明礼賛からでも支配の正当化のためでもなく、あくまでも人類の歴史の理解のためだという………かに厳しい運命として現代社会で被支配的な地位にある人たちの前に立ちはだかっている。  

このレビュアーはお薦め度を5としています。

46 世界の歴史を考える際の必修の書  4 point獲得のBEST書評  支持率 80.04 %

著者はアメリカ大陸とユーラシア大陸で文明の格差が発生した根本的な原因は大陸の長軸の方向の違いだと言う。文明の発達過程において、植物栽培や家畜飼育が人口を増加させ余剰生産物を生み、そこに技術や文化が発生し、情報………。原著は1冊であるが、日本語翻訳版でも1冊にまとめるぐらいの長さにしてほしかった。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

47 すごい本  15 point獲得のBEST書評  支持率 83.34 %

世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか? 支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか? そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。 かといって小難しい話ばか………いことを知ってしまった・・・!」 みたいな錯覚(?)が味わえます(笑) おすすめです。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

48 文明発展の背景を解き明かす力作  20 point獲得のBEST書評  支持率 87.04 %

インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民………が、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。

このレビュアーはお薦め度を5としています。

この書評の本は・・・・・ 銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎