大学時代に読んだ本書を20年ぶりに読み返してみて、経営書としても貴重な存在であると再認識した。我々がビジネスをしている近代資本主義が、実は高い精神性を持った活動に裏付けられ誕生したことをウェーバーは提示するが、同時………経営者として、資本主義誕生の原点に触れることで、その思いをさらに強めることとなった。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
標題の指摘をしていたのは、今はジョンズホプキンス大学で教師をしているフランシス・フクヤマ氏がNYタイムズの読書欄に書いたエッセイで知らされた。
ドイツ思想史のつもりで学生時代に読み、アメリカ論であったので二度びっ………義の関係分析には目から鱗だった!あれから何年経ったのか?
名著は何時までも名著です。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
学生の基本書として大学時に提示された一冊です。
カルヴィニズムの予定説の教義が禁欲主義に繋がり、それが資本主義を生み出したというヴェーバーの思想は、古典ながらもぶっとんでいて面白かったです。
そして何よりも、………初めて理解することができると思うので、文学を学ぶ上でも本書は非常に役立ちました。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
プロテスタントの禁欲的生活様式から資本主義が発生したと、社会学の大家マクス・ウェーバーは言う。これは、歴史的大発見だと言われるが、本書を読めば、著者の膨大な研究軌跡がみてとれる。資本主義の発生には、資本主義の"精神"が………であろう。資本主義の精神。。。。答えはウェーバーを読めばわかる!ぜひ一読を。。。。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
現代の拝金主義、金儲け社会、資本主義の成立とまさにその時代の宗教であったキリスト教のプロテスタンティズム。二つの関係を研究した社会科学の古典的名著。 近代社会の大きな転換期に、人々は何を考え夢見たのか? 宗教という観点から考察した本書は読者に社会と人間精神に対する深い知識と洞察力を与える。
このレビュアーはお薦め度を4としています。
一般にヴェーバーの主著と言われる本(実際は膨大な宗教社会学研究の一環)。論争の中で膨大な注を付された。西欧近代合理主義の一つの現れとしての近代資本主義の成立という、複雑な要因の絡んだ一回性の史実を、禁欲的プロテスタンティ………ぶえ社、1987年改訂)が分かりやすい。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
人は善い人になろう、と努力をするものであるが、しかし、それは通常、何かの動機がないと行えない。すなわち、人に好かれたいとか、人気者になりたい、というちょっと不純な次元もあるだろうし、隣の人に良くしたいとか、………ば、いかにすれば本当の意味での善い人間になれるのかを深く考えさせてくれる一冊である。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
常識としてこれは読んでおくべき。プロテスタントの精神を知らずして世界史だとか、経済、政治は語れないでしょう。こういった精神を無視して、社会科学を語っているやつらがあまりにも多いこの時代にぜひ読んでほしい一冊です。
このレビュアーはお薦め度を5としています。
この書評の本は・・・・・ プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)