差異の解消を悩むものが勝利する

2022/07/27
ツイッターでの連結会計と他の論点との共通点の指摘



全くこの通りだと思います。
この考え方はもっと拡張ができます。



これは会計論だけでなく、他の科目にも、勉強法にも拡張できます。

「テキストは理解して覚えているのに、応用問題が解けない。」 これは、テキストと応用問題の差異が発生しています。

その差異は何か、それを埋めるにはどうすればよいか、それを考える必要があります。
これは慣れないと時間がかかるのです。
多くの受験生は、この時間を惜しんでしまい、「とにかく演習!演習!地獄」へと自ら導かれていくのです。

もちろん、とにかく演習!でも合格はできるでしょう。
私は効率が悪い、と言っているだけです。

「効率が悪い? テキストと応用問題の差異について考える時間のほうがもったいなくて、非効率じゃないか。そんなことを考えて前に進まないからベテランになるんだよ。」

という批判はありそうです。そうしたい人はそうすればいいと思います。
例えば、どうしてフラップを下げれば飛行機が上昇していくのか、理解しないままだと、操縦桿を手前に引けば飛行機は上昇するんだよ、という一点のみの知識となり、操縦桿の操作の問題がでれば回答はできますが、そのために必要なスピード、あるいは、風向きの違い、方向舵の組み合わせなどのヒネリを加えられたら、あっという間に撃沈でしょう。

せめて、フラップの働き、なぜ揚力が発生するのか、風向きによってどう速度、揚力が変化するのか、飛行機の姿勢、方向舵の役割などを理解していれば、多少のヒネリに対応できます。これが差異を埋める理解です。

さらに流体力学まで理解する必要はないのです。揚力はこうやって発生する、それを前後左右組み合わせるとどうなる、外部環境(風)があればどう影響する、ということさえ浅く理解してればいいのです。
何か話しが飛んでしまいました。飛行機だけに。

今の自分の知識・理解と解けない問題との差異解消は、最初のうちは苦痛で、すぐには判明せず、次に行かざるを得ない時はあるでしょう。
しかし、また同じ失敗をした時、もう一度チャレンジしよう。なぜ、今の知識・理解で解けなかったのか、その原因は何か。
繰り返していくうちに、だんだんとスピードが速くなり、そのうち、ただの部分知識おばけの演習マニアを追い抜いていくことでしょう。

丸覚え、演習!演習!は一時直線、理解と差異の解消法は、二次曲線、時間が経つと誰も追いつかれないぐらい先に行き、勉強が効率的になり、その余った時間でさらに効率的な勉強をすることができるでしょう。

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2022/07/26
旧サイトSpok's LogⅢの後継です。(Ⅳと同時並行)

15年ほど休止していたWEB活動を2022/3に再開。
主にツイッターでつぶやいているのですが、ツイッターは字数制限があり、どうにも私には向かない感じがして、2022/7に、このサイトを立ち上げました。

勉強法などつぶやいて、たまに役に立ったと言われるのですが、公認会計士試験は毎年あり、受験生は刻々と入れ替わっていきます。
一方で、勉強法など、表現の仕方は数あれ、その本質はそう多くもないのです。
どなたかは、車輪の再発明、と表現していましたね。

とすると、1年間活動したら、もうつぶやくこともない、というか、また同じ事をつぶやかないといけない、ということに気がつきました(早く気がつけっ!)。

なので、ここには、これまでのツイッターつぶやきの焼き直しをまとめるような形の記事と、書き下ろしの記事とを、順次載せていこうかと思っています。

ツイッターでは、当たり障りのないことを書いています。
ここでは、毒舌もアリ、で書いていますので、刺激強めです。

たまたま来た人だけに読まれればいいなと思っています。

ドラマチック勉強法

2022/07/26
私たちは物語を求めている。

歴史でも宗教でも科学でも、なんの脈絡がない事項同士でも、それらを紡ぐ物語があれば心に染み入り、忘れられない原則となる。

だから、公認会計士試験の勉強も、ここの論点を紡ぐように物語を自分なりに構築していくと、それが自分なりの理解となり、忘れないし、応用も利いてくる。

その科目を好きになろう。人格勉強法

自分の得意なものの理解を、勉強に応用しよう。
趣味でもスポーツでも何でもいい。貴方の得意なものが得意になった経緯は、会計士試験の勉強に必ず役に立つ。本質は流用できる


すべて物語、事(こと)と事(こと)の繋がり、それが重なると、大きなイメージとなり、科目全体像が浮かび上がり、暗記項目を極端に少なく出来る。
車を運転すれば簿記が得意になる!? 
覚える教材は狭く、理解教材は手広く、理解の数だけ暗記が楽になる

物語式理解、物語は、ある事象が起きたらそれに影響されて何かが起こり、それが複数に影響して広がり、、、、最後は収束していく。

科目を擬人化してみよう。
その科目を歴史を学べば、それに絡んだ人間模様がみえてくる。

その科目を好になるように努力していれば、いつしか共感はできなくても理解ができ、物語が生まれ、自分の中に定着していく。

そんなことが伝わればいいなあ。


ツイッターのいいね

2022/07/26
ツイッターはおもしろいのだけれど、薄っぺらい正義感や薄っぺらい正論や、本音を装ったグロテクスな差別、本音を装った自己満足のアドバイスが溢れており、そこに薄ら寒さを感じることも多い。
そういうツイートに限って、いいね数が多かったりする。

私のツイートも、いいねが多いのは、ちょっと "ええ格好しい" のもの、ポリコレに沿った "優しくて厳しい"意見そして "自己啓発っぽい"ものが多い。

お前こそ自己満ツイートではないのか、と言われるとそうなのだが、自己満足を他者満足と勘違いするツイートほど、違和感を覚える今日この頃、自分のことは棚にあげさせてもらおう。


インプットの本質

2022/07/25
よくインプット3割、アウトプット7割とか言われますが、私はその言説に違和感を感じます。




たぶん、受験生のイメージするインプット代表例は、専門学校の講義でしょう。

私は、講義そのものは即答できるようにするための直接的な活動ではないので、インプットのためのガイド作りだと思っています。

講義というガイド、理解というガイドと、テキストやノートなどの道具を使い、即答できるような状態にするためのインプットをするのです。

答練はアウトプットの練習ではなく、インプットができていない部分を確認するためのものです。
なので、答練で100点だったものはしばらく復習する必要はなく、間違えた部分を即時アウトプットできるようインプットし直すのです。
(重要論点かどうかはよく考える必要はあります)
だから特に基礎期の答練の復習(=インプットのやり直し)は大事です。

もちろん、解法を覚えることが復習なのではなく、講義や理解を用いて即時思い出す、あるいは当てはめるにはどうすればよいかを考えて、なんどもテキストと答練の間を往復する、なぜテキストの知識だけではこの問題が解けなかったのか、足りないのは、知識なのか、理解というガイドなのか、理解であればどこを修正する必要があるか、いや、「『理解』を覚えていないのか」、それを考えない答練の解きっぱなしは、ただの時間の無駄使いです。

本来、アウトプットは本番のみであり、せいぜい、同じ日程で行われる公開模試だけが、アウトプット練習であろうと思います。

繰り返しですが、即時アウトプットできるようにする作業がインプットなのですから、分けられるものではないのです。

入門期に、講義だけ聴いて復習(アウトプットできるかどうかの確認)をしないのは、何時間費やしたとしても、勉強していることになりません。時間の無駄使い。ただ、ためになるお話ききました、というだけです。それは資格試験の勉強ではありません。