インプットの本質

2022/07/25
よくインプット3割、アウトプット7割とか言われますが、私はその言説に違和感を感じます。




たぶん、受験生のイメージするインプット代表例は、専門学校の講義でしょう。

私は、講義そのものは即答できるようにするための直接的な活動ではないので、インプットのためのガイド作りだと思っています。

講義というガイド、理解というガイドと、テキストやノートなどの道具を使い、即答できるような状態にするためのインプットをするのです。

答練はアウトプットの練習ではなく、インプットができていない部分を確認するためのものです。
なので、答練で100点だったものはしばらく復習する必要はなく、間違えた部分を即時アウトプットできるようインプットし直すのです。
(重要論点かどうかはよく考える必要はあります)
だから特に基礎期の答練の復習(=インプットのやり直し)は大事です。

もちろん、解法を覚えることが復習なのではなく、講義や理解を用いて即時思い出す、あるいは当てはめるにはどうすればよいかを考えて、なんどもテキストと答練の間を往復する、なぜテキストの知識だけではこの問題が解けなかったのか、足りないのは、知識なのか、理解というガイドなのか、理解であればどこを修正する必要があるか、いや、「『理解』を覚えていないのか」、それを考えない答練の解きっぱなしは、ただの時間の無駄使いです。

本来、アウトプットは本番のみであり、せいぜい、同じ日程で行われる公開模試だけが、アウトプット練習であろうと思います。

繰り返しですが、即時アウトプットできるようにする作業がインプットなのですから、分けられるものではないのです。

入門期に、講義だけ聴いて復習(アウトプットできるかどうかの確認)をしないのは、何時間費やしたとしても、勉強していることになりません。時間の無駄使い。ただ、ためになるお話ききました、というだけです。それは資格試験の勉強ではありません。